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自然は子孫からの預かり物
原戸祥次郎会長、年頭あいさつ

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2009年(平成21)正月

原戸 祥次郎
(森と水と土を考える会 会長)

明けましておめでとうございます。

「今、世の中はこんなだけれど、あなた達はずっと前から環境、環境と言ってくれてましたねー」と先日、お客様がしみじみと、私に言ってくれました。親しいお客様でも無い方だったのでびっくりしたのですが、見てる人は何も言わずともずっと見守ってくれているのだなと感じ入りました。

私たちはバブル経済も最盛期に差しかかろうとする1990年に、今歩んでいる道は間違っていないのだろうか、今一度私たちのライフスタイルについて価値観について、皆で考えてみたいと『森と水と土を考える会』を設立しました。そして様々な活動を行いながら、私たちの生活のあり方を問い続けてまいりました。

今、世界は深刻な不況と、地球環境問題に直面しています。私と同様に不況の荒波をもろにかぶっている方もおられるかもしれません。これは、地球には限りがあるということを無視し、物質的豊かさと利便性を限りなく追い求め、砂上の楼閣を作り上げた一つの価値観の崩壊現象なのだと思います。当会のテーマである『自然は子孫からの預かり物』という考え方に今こそ立ち返り、人類の来し方、行く末を静かに思考する時なのでしょう。

古来、文明が栄え滅んできた、長い歴史も物語っているように、私たちヒトも地球の生物の仲間です。地球の森や山、水や空気、動植物たちと共存することが私たちの生きていける唯一つの道なのだと信じます。そして私たちの訴え続けてきた主張は正しかったと信じます。

さて、会の設立当初から私たちが取り組んできました大規模林道問題ですが、広島県では昨年と今年、緑資源機構からの事業の引継ぎが見送られました。工事や環境調査は今年も実施出来ないでしょう。広島県は事業中止を決めたわけではありません、事業の引継ぎの決定を先延ばししているだけです。私たちは完全な中止に向かって着実に歩き続ける必要があります。

19年という長い間私たちは時には力強く、時にはゆっくりと、時には楽しく調査も行い、運動を続けてきました。そして数々の活動で大きな成果を挙げてきたことは大いに誇れることと思います。

今年も大規模林道工事の中止という総仕上げに向かって、マイペースで歩んでまいりましょう。