1994年(平成6)の活動記録

投稿日:2018年6月23日 更新日:

植林用の苗木(広葉樹)を種から育てる
- 専門家の指導を受ける -

西中国山地ブナの森づくり

森づくり2年目に入る

今年は、西中国山地ブナの森づくりに向けて、植林用の苗木作りに精を出しました。ただし、大規模林道問題に直接関連したイベントを実施することはありませんでした。

専門家に植林の方法を学ぶ

私たちは、昨年から植林用の苗木(広葉樹)を種から育てています。苗床では、昨年まいたトチが芽を出しています。

さて、今後実際に植林をする場所として、吉和村にある西山林業組合の育成林を使わせていただけることになりました(注:後日植林地変更)。

そして、同組合の所有林で、育成樹の管理の基礎知識を学ぶことができました(8/21、9/24~25)。林業の専門家に、全て手弁当でご協力いただき教えていただきました。ほんとうにありがたいことです。

今年の秋もドングリの種を集めました(10/23)。その種は、一週間くらい水に浸し虫をチェックした後、苗床に植えました(11/6)。種植えや苗木の植え替えのため、今までの畑をもう一度耕し畝立てをし直しました。

ゴルフ場建設問題

環瀬戸内海会議(立ち木トラストから立ち木バンクへ)

環瀬戸内海会議の4周年大会(5/21~22)を広島県上下町で実施しました。大会では、森の再生まで視野に入れたトラスト、すなわち「立ち木バンク」構想が持ち上がってきました。ゴルフ場の建設(自然破壊)を止めるためのトラストから一歩踏み出したものといえます。

環瀬戸内海会議では、引き続いて、広島県東広島市西条町で初めての立ち木トラストを開始(9/25)しました。同市内のゴルフ場開発予定地3か所のうちの一つを取り上げたものです(東広島市内ではすでに7か所で営業中)。そして、同会議の立ち木トラスト4周年記念集会広島(11/26~27)では、現地見学会を催しました。

また、同記念集会では、広島県白木町井原の大谷で、ゴミ最終処分予定地も見学(11/27)しました。同予定地については、事前に地元の方々との交流会(5/29)や広島市環境局担当者との話し合い(7/3)を行っていました。

そして、立ち木トラストを実施する予定になっていました。しかし最終的には、立ち木トラストは現地の活動団体自身の手で行われることになりました。

『里山トラスト』、山田国廣編著、北斗出版(1994年)

副題には “一本の立木が地域と都市をむすぶ”とあり、環瀬戸内海のメンバーが多数執筆(原戸さん、船木さんも)しています。

その内容は、「MARC」データベースによれば「里山は生活と直結した山だ。水を供給し、安全な食べ物の生産を保証し、豊かな自然を人々が享受できる共有地としての働きをしてきた。乱開発からこの自然を守るため立木や土地を買い、そこで生きる人々と連携するのが里山トラストだ」となっています。

広島県ゴルフ場問題連絡会(福富町のゴルフ場問題、前町長事前収賄の罪で起訴)

広島県福富町のゴルフ場問題については、中国新聞記事(1994年2月5日付け)にあるように、前福富町長が事前収賄の罪で起訴されたため、県や町もゴルフ場開発に必要な森林法などに基づく許認可作業を事実上ストップしてしまいました。それらのことを踏まえた上で、広島県ゴルフ場問題連絡会として広島県との交渉を行う(3/14)など活動を継続中です。(前出、1992年)

「水」問題を取り扱った映画を2本上映

映画を2本、相次いで上映しました。いずれも、地球環境を考える上で欠かすことのできない「水」の問題を取り扱った映画です。

ドキュメンタリー映画「水からの速達」(監督/西山正啓、1993年)では、日の出町(東京都西多摩郡)において「ゴミから出る有害物質が地下に浸透して水源を汚染している」という事実を取り上げています(3/5~6上映)。

長編記録映画「あらかわ」(監督/萩原吉弘、1993年)では、荒川上流にある滝沢ダムをめぐる水没地区住民の激しい抵抗を中心に描いています(11/12上映)。森水の会では、「あらかわ」のフィルムを他の二つのグループと共同で購入しました。

そのほか

これらの苗木は、雪による被害を防ぐため、冬が来る前に一度苗木を抜いて一か所に集め、横に寝かせ土をかぶせておきます。

そして、春が来て木の芽が動き出す前に、もう一度きちんと畝に植え直します。温かい日が続くと、根が伸び始めて苗木が弱る恐れがあります。したがって、植え直すタイミングが大切です。また、春先の霜から守るため、ワラや落ち葉を敷くことも必要です。

1994年年表

-1月30日(日)、森と水と土を考える会総会(第4回)
藤岡会員によるスライド上映(呉湾の生物状況について)など
(カトリック観音町協会、広島市西区観音町)
-2月5~6日(土・日)、環瀬戸内海会議
-2月22日(火)、長編記録映画「あらかわ」試写会&萩原吉弘監督のお話
(昼:リード学習塾、夜:キリスト教会館)
-2月18日(金)、ゴルフ場問題広島県連絡会、福富町について
-3月5~6日(土・日)、ドキュメンタリー映画「水からの速達」上映
-3月14日(月)、ゴルフ場問題広島県連絡会、広島県との交渉
-3月28日(月)、広葉樹植林地提供を筒賀村に申し入れ
-4月14日(日)、井手俊彦さん講演&シンポジウム
(広島YMCA2号館)
-5月21~22日(土・日)、環瀬戸内海会議4周年大会(広島県上下町)
記念講演/森住明弘さん「公害時代から環境次代へ」
「立ち木バンク」構想持ち上がる
-5月29日(土)、広島県白木町のゴミ処分場問題、地元の方々と交流会実施
-7月3日(日)、広島市におけるゴミ行政について、広島市環境局担当者との話し合い
-7月17日(日)、苗畑の草取り(広島県吉和村)
-7月31日(日)、苗畑の草取り(広島県吉和村)、山仕事体験学習中止(予定変更)
-8月21日(日)、山仕事体験学習(植林地の下草取り)
-9月24~25日(土・日)、山仕事体験学習(下枝払い)
-9月17~18日(土・日)、第1回水源問題全国連絡会&苫田ダム建設阻止全国集会(岡山県奥津町)
-9月25日(日)、広島県東広島市西条町ではじめての立ち木トラスト開始
主催/環瀬戸内海会議(阿部悦子代表参加)
-10月23日(日)、ドングリ拾いの会(芸北町聖湖キャンプ場)
-11月6日(日)、ドングリ種まき(広島県吉和村)
-11月12日(土)、長編記録映画「あらかわ」自主上映会
フィルム共同購入/森と水と土を考える会、ゴミと水を考える会、松枯れと大気汚染を考える会
-11月26~27日(土・日)、環瀬戸内海会議「立ち木トラスト4周年記念集会」(広島市)
–11月26日、宇井純さん講演「瀬戸内の水環境」、その後、阿部悦子代表が加わって両者で対談(聖母幼稚園、広島市中区幟町)
–11月27日、ゴミ最終処分予定地見学(広島県白木町井原の大谷)、東広島市のトラスト地の見学

そのほかの資料など

山田国広編著「里山トラスト、一本の立木が地域と都市をむすぶ」北斗出版(1994年)2,500円。環瀬戸内海会議の各地の方が執筆しています。(森水の会では、原戸さん、船木さん)
中国新聞「中国論壇」(1994年8月29日付け)
野村英二さん(全水道中国地本顧問)「広島市の上流地域での広葉樹林購入」を提案

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