立ち木トラスト

投稿日:2018年6月23日 更新日:

「立ち木トラスト」とは

「立ち木トラスト」とは、開発予定地の地権者からその土地に生育する樹木のみを買い取り、個々の樹木に名札を取り付けるなどして「立ち木権」を主張し、開発を阻止する運動。
EICネット環境用語集「立ち木トラスト」
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1673

その法的な根拠は「立木(りゅうぼく)ニ関スル法律」(1909年、明治42)にある。この法律では、土地と切り離して、立ち木にも独立した物権(立ち木権)が成立するとしている。これは、古くから山村において行われていた、立ち木を土地の権利と切り離して別個に売買したり担保にする、といった慣習を尊重したものである。

なお、立ち木権を主張するには、登記までしなくても名札(プレート)を掛けたりする方法を施しておけばそれで十分であるとされている。(1920年(大正9)の大審院判例)

立ち木トラストの先にあるもの

ところで、トラスト(trust)とは信託のことで、金銭信託、投資信託などと考え方は同じである。「信じて預ける者」と「それを預かる者」によって成り立っている。

ゴルフ場建設予定地の場合について、その仕組みを考えてみよう。

まず、自然を守りたい地権者がいて、「一緒にゴルフ場開発に反対してください」という願いをこめ、市民に「立ち木」(その土地に生育する樹木)を買い取ってもらう。そして、「立ち木」を買った市民(信じて預ける者)は、そのままその「立ち木」を地権者(それを預かる者)に預けて、その木の寿命がつきるまで管理を委託する、という関係になる。

川の上流の地権者と下流の一般市民が、1本の「立ち木」を介して相互に信じあい託しあうというささやかな「手段」によって、ゴルフ場建設反対運動では全国的に大きな成果をあげている。しかしながら、その先には農業や林業の復権、すなわち地元経済の再生をどうするかという本質的な問題が立ちはだかっている。

立木トラストで森林に活性化の風を吹き込もう(原戸祥次郎)

1996年からは、個人に立木の権利の移らない契約の形をとって、森を育てる手段にも使っています。香川県豊島での、「未来の森トラスト」です。一口1500円、4口で一本の樹を植えるのですが、これまでに3000口ほど植樹資金を集めることができました。植林は地元の人、豊島を支えるボランティアの人、そして「環瀬戸」のメンバーで行いますが、「未来の森トラスト」で集められたお金は植林だけでなく、後々の植林地の手入れや地元の人達の活動資金にも使われます。弁護士の中坊 公平さんたちも「オリーブ基金」と称して、やはり豊島に植林する資金を集め始めました。
西中国山地での「継承の森」構想についても言及
http://hiroshima.cool.ne.jp/kan_ootagawa/Pre_Html/NEWS10/Tachiki.htm

南修治(シンガーソング・ファーマー(百姓)、立ち木トラスト提唱者)

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